バレエは美しさを表現する舞踊です。レッスンの時には、バレエに必要な動きを細かく確認するために体にぴったりとフィットするレオタードを身に付けます。
バレエの美しく、ハードな足の動きに耐えられるように専用のバレエシューズを履かなければいけません。
こんな風に1つ1つの動きを丁寧に表現していくバレエには服装だけではなく、髪型も気を付けなければいけません。
バレエをする時の髪型は「シニヨン」
バレエをする時には体・表情を美しく見せ、尚且つ小顔に見せてくれる「シニヨン」ヘアを作らなければいけません。上手くシニヨンヘアに出来れば激しく踊っても崩れず、目や顔の邪魔にならないままキープすることができます。
さらに発表会やコンクールでは衣装の一つとしてティアラやヘアアクセサリーを着けますが、シニヨンヘアはティアラやヘアアクセサリーをより美しく見せてくれます。
骨格の形がはっきりと見える髪型なので、小顔に見える効果もありバレエの美しさを表現するためにはシニヨンヘアは最適な髪型なのです。
シニヨンの作り方!
①ブラッシング
まずは丁寧に髪全体をブラッシングしましょう。頭頂部から髪先にかけて髪の流れを整えていきます。
②スタイリングウォーター
髪の毛をまとめやすくするためにスタイリングウォーターを使用しましょう。髪全体をしっかり濡らすため、スプレータイプのものがお勧めです。
③ポニーテール
目の細いブラシやコームを使用して髪の流れを一定の方向にまとめ上げていきます。ここで髪を頭皮にくっつけるようにハードジェルやワックスなどを使用し、余分な毛が出ないように固めながらポニーテールにしていきます。
④ヘアネット
ポニーテール全体をヘアネットで包み込み、頭の形に沿わせながらゴムの結び目を中心に髪の毛を巻き付けていきます。
⑤シニヨンネット
お団子状になった後はさらにシニヨンネットを被せます。お団子の中に緩んでいる部分をネットの中に入れながら、頭と一体化するようにお団子が低くなるような形に整えていきます。
⑥Uピン
お団子をつぶしながら上下左右にUピンを挿していきます。お団子の端にUピンを立てて、髪の毛をすくうように倒しながら挿していくと痛みを感じずに形が整います。Uピンなら髪の毛を自然に溶け込ませてくれるため、目立ち辛く抜き差しがしやすいです。髪の毛がほどけやすい方はアメピンも使用して固定していくことがお勧めです。
⑦おくれ毛
うなじに短い毛が余り、崩れやすいためおくれ毛も固めておきます。スプレーやワックス、またおくれ毛用のスティックタイプのワックスなども販売されています。
⑧全体を固める
シニヨンヘアが完成した後はもう一度全体にスプレーなどをかけておくれ毛、産毛など出てこないように綺麗に固めていきます。
綺麗な形にするためのコツ
綺麗な形にできるまでは練習が必要になりますが、レッスンの度にしていけば自然と慣れてきます。毛量が多い方は二度に分けてネットに髪の毛を入れていくようにすれば綺麗になります。とにかく最初のポニーテールを作る段階が重要です!
丁寧にポニーテールを作る
ポニーテールに使用するゴムは輪っか状のものではなく1本ゴムで結ぶと緩みが少なく、崩れにくくなります。位置は顎先から耳先を結ぶ斜めのラインが一番美しく見えます。しっかりコームやブラシで毛を馴染ませながら丁寧に結い上げていくことが崩れにくいシニヨンに繋がります。
髪が短い場合
髪の長さが足りなかったり、毛量が足りなかったりした場合は着け毛や詰め物を利用しましょう。バレエ用品専門店でも販売され、最近では100円ショップでも短いものなら販売されているところもあります。
地毛と一緒に着け毛を結び、結んだゴムに髪を巻き付けてからネットに入れていけば後は同じ手順でシニヨンの形へと持って行くことができます。
詰め物は「あんこ」などと呼ばれ、まとめた髪の中に土台としてボリュームを出すために使用していくと綺麗な形に出来上がります。
まとめ
バレエの美しさを表現するためには頭の先から足先までバレエのために作り上げていかなければいけません。
レッスン中は邪魔にならないような髪型であれば大丈夫な教室も多いので、発表会やコンクールに参加する前に綺麗にシニヨンができるように練習しておくことが必要です。ポニーテールをどれだけ丁寧に作れるかでシニヨンの崩れ方や緩み方が違ってきますので、丁寧にまとめ上げていくことが重要なポイントです。
お子さんの中には髪の毛が短い子や、量が少ない子も多くいます。大人でも着け毛などを利用して綺麗なシニヨンにしている方も多くいますので、美しく見えるシニヨンに出来上がれば問題はありません。
慣れるまではなかなか難しく感じてしまうシニヨンですが、スタイリング剤やワックス、ジェルなどを上手く利用して美しいバレエを踊れるようなシニヨンにしていきましょう!