なにかの習い事の先生には「怖い先生」が必ず存在します。これはバレエに限ったことではないとはいえ、そのイメージが特に強いのが「クラシックバレエ」ではないでしょうか?
大人バレエなどの趣味範囲であれば、ゆっくり伸び伸びと教えてくれる教室がほとんどだと思いますが、幼少期から子供に通わせるクラシックバレエ教室は、中には厳しいレッスンを行っているところもあります。中には、先生の”ひいき”が酷く、言われた通りに出来なかったらきつく怒られてしまうスパルタ教育に悩む親子も多いでしょう。
子供が好きで続けられているのであれば良いという意見もありますが、親からすると「この先生で大丈夫なのかな?」と不安になることもあると思います。
そこで今回は、バレエの先生が怖いことについて、どう対処するべきなのかを考えていきます。
なぜバレエの世界は怖い先生が多いのか?
バレエと言えば、華やかな技術の世界といったイメージがあります。
「美しいバレリーナになりたい!」と子供が憧れ。そして「姿勢を美しくさせたい」といった理由から、子供にバレエを習わせる親もたくさんいるのではないでしょうか?しかし、一見華やかに見えるバレエでも、先生が厳しくて怖いという声も多いようです。
特に子供が習う本格クラシックバレエの世界では、先生が厳しく指導する教室も多いのが特徴です。ですが、バレエは世界でも一握りの人しか認められない芸術の世界です。毎日過酷な練習をしたからといって、皆が花を開かせるということではありません。
先生の指導が厳しくなるのには、
「もっと上達してほしい」
「努力ができる子になってほしい」
「厳しいレッスンにも耐えられる精神力をつけてほしい」
このような思いが込められているからだと思います。
何かの分野で上位を目指すなら、それなりのきつい試練や指導はつきものです。小さいころからこの厳しさを学ぶことで、バレエだけでなく人間的にも成長できるというのがバレエの素晴らしい点ではないでしょうか?そのため、単純に指導が厳しいからという理由で、先生を怖がるのは勿体ないです。
レッスン時には厳しくても、休憩中は優しかったり、プライベートでは冗談を言ってくれたりなど、“厳しいながらに愛情がある”先生もたくさんいらっしゃいますよ。
子供の意見をしっかり聞くことが大事
これはバレエを子供に習わせている場合ですが、先生が怖いといった理由ですぐに止めさせてしまうことは良いことなのでしょうか?
先ほどもお伝えした通り、バレエの先生の指導が厳しいのは、いわば芸術を極めるために当たり前のことでもあります。先生は、子供の成長を望んでいるからこそ厳しく指導しています。
子供が「怖い」と言ったからといって、すぐに止めさせてしまうと、
「何に関してもやる気がない」
「ひとつのことに打ち込んだことがない」
「努力するのが面倒くさい」
といったように、努力をすることや、ひとつに打ち込むことができないような大人になってしまうかもしれません。そのため、「先生が怖い」と言ったときは、きちんと子供の話を聞いてあげたうえで、大人の目線で「愛情がある厳しさなのか」を見極めることが大切です。
・指導が厳しいのか
・自分が上手く踊れなくて悲しいのか
・教室の雰囲気が合わないのか
など。
このまま頑張らせることで、人間的に成長する子もいるでしょうし、いじめや教室との相性が悪い場合などは、教室を変えてみるのも方法のひとつです。すぐに決断を出さず、バレエの先生に相談してみるのも良いかもしれません。
行き過ぎた指導やいじめは、教室を変えてもよい
バレエの先生が、もし愛情がある厳しさではなく、単純に意地悪だった場合には、どう対応したらよいのでしょうか?
例えば、ひいきをしたり、無視をしたり、体罰をしたりなど。こういった場合は、無理に子供を教室に通わせる必要はありません。
元々バレエが好きで始めた子でも、その先生のせいでバレエが嫌いになれば悲しいと思います。そのため、もし意地悪な先生かも?と感じた時は、同じ教室に通っている親御さんに相談してみるか、教室を変えてみたりすることも大切です。
子供と相性の良い教室を見極めるためには
子供の中には、本格的なバレエで世界を目指す子と、ある程度バレエが上手になれれば良いという子がいると思います。
姿勢改善などの理由から習う場合は、後者に当てはまります。バレエ教室は、趣味程度のものから本格的なものまで、様々な教室が存在するので、子供と相性の良い教室を選んであげるのも親の仕事と言えます。親が無理やりバレエをさせたいからといって、厳格なバレエ教室に通わせてしまうのは、長続きしません。
また、先生との相性も見てあげましょう。
・褒められて伸びる子
・厳しい練習の方がやる気が出る子
など。
子供の性格も様々です。相性の良い先生と出会えれば、バレエの練習がもっと楽しくなり、上達にも繋がるはずです。
バレエ教室選びは、大人だけの視点で考えずに、子供と一緒になって考えてあげましょう。