「バレエに向いている体型」とありますが、1人1人骨格が異なるため、向き不向きがあるかもしれません。特に、日本人はヨーロッパ人と骨格が全く違うため、バレエ体型になるには努力が必要になります。しかし、体型は日々の行いで改善できる部分もあります。バレリーナ体型ではないからといって、バレエを習うことを諦めてはいけません。特に小さい子供は、今からが成長期なため、どのような体型になるか分からない部分もあると思います。そこで、少しでもバレリーナ体型に近づけるための、ポイントをご紹介します。
バレエ体型とは?
バレエエクササイズが、美容やダイエットに効果が期待できると話題になっています。バレエ自体、ある程度の運動量があるため、体型を維持することができますが、週1回だけや継続していなければ、大きな効果はみられません。バレリーナといえば、細くて、手足が長くて、華奢なイメージがあると思います。体型はバレリーナになるための重要な条件になるため、プロを目指す人ほど、体型を意識する必要があります。子供の場合、体型は成長しなければ分からない部分もあります。筋肉の付き方やO脚などは、トレーニングで改善できることもあるので、誰もがチャンスはあるということです。
【理想の体型】
・手足が細く長い
・甲が高い
・顔が小さい
・肩幅が狭い
・まっすぐな脚、背中
・スリムなウエスト
・高い身長
など、細かい条件がありますが、あくまで理想になります。
【バレエに向いている骨格】
・股関節や足首が柔らかい
・足の甲がでる
バレエは柔軟性が必要になり、骨格の形によっては基礎の動きができない方もいます。股関節や足首の柔軟性向上のためにも、ストレッチを欠かさないようにしてください。また、足の甲はバレエを美しく見せるためにも重要なパーツになります。骨格によって甲が出にくいこともあるので、エクササイズをし、整体に通って「甲だし」を行いましょう。体型はDNAも関係しているため、親子で体型が似ることが多いです。そのため、親御さんが体型を気にしている場合は、子供の体型も気にしてあげて下さい。また、お子様だけ無理にダイエットさせるのではなく、一緒に頑張ってあげることで、寄り添ってあげましょう。
ただ痩せればいい訳ではない!
体型はバレエをするうえで重要な条件にはなりますが、痩せすぎや幼児体型では美しいバレエを披露することができません。
スイスで毎年開催される、15歳から18歳までを対象とした「ローザンヌ国際バレエコンクール」。若手ダンサーの登竜門であり、日本人バレリーナも多く参加しています。
ローザンヌコンクールでは、体型の1つのガイドラインとして、「Health Policy」が制定されています。痩せていれば良い訳ではなく、健康的でスリムな体型かチェックが入ります。
美しい体型をキープするためのポイント
睡眠
睡眠が不足してしまうと、成長ホルモンに影響します。疲労の回復が遅くなり、筋肉の成長を妨げてしまう可能性があります。成長ホルモンが減ってしまうと、体の様々な部分に悪影響を及ぼし、バレエの技術を下げてしまうことも否めませんので、しっかり睡眠を取るようにしましょう。
食事
筋肉の質を向上させる、栄養バランスのとれた良質な食事をすることで、健康的なスタイルに仕上げましょう。炭水化物とタンパク質、野菜をバランスよく食べることが大切です。無理なダイエットをすると、継続できない場合やリバウンドしてしまうかもしれません。また、お菓子やお肉などを摂りすぎると、筋肉が固くなりすぎることもあるので、摂取量に気を付けてください。食事の時間や取り方も大切なポイントです。動きにくくならないように、ご飯の量を考え、夜中遅くにレッスンがある時は、なるべくレッスン前に食事するようにしてみてはいかがでしょうか。
姿勢を意識
ふとした瞬間に、姿勢が悪くなってしまうのを防ぐために、常に意識をしておくことが大切です。背筋を伸ばす。足をくまない。歩くときに下を向かない。など、ちょっとした動きにも注意してください。
運動
体幹トレーニングで、奥深い筋肉を動かすようにしましょう。また、程よい筋トレを行うことで、筋肉を維持させ、体力を落とさずに美しいスタイルをキープすることができます。
体型だけじゃない!
バレエ体型は簡単につくれるものではありません。特に日本人はもとの骨格的に、バレエ体型が難しいと言われています。しかし、日本人のプロバレエダンサーが次々と活躍しているのも事実。やはり、体型も大事ですが、審査に大きく響くのは表現力や技術力です。特に、バレエは人を惹きつけるような演技力がなければ、どんなに高い技術を持っていても、評価してもらえません。体型や骨格に自信がなくても、他でカバーすればいいだけ。無理なダイエットはせず、「健康的なスタイル」を意識して生活を送りましょう。
まとめ
体型も大切ですが、性格面(向上心がある・努力家)やバレエがどれだけ好きかも、バレエ上達のためには重要なポイントです。骨格の関係上、できない動きもあるかもしれませんが、ストレッチやエクササイズを意識的に行って改善していきましょう。また、整体に通う手も1つです。特に、子供の体は成長期のため、どのように成長するか分からないこともあります。理想の体型に近づくためにも、睡眠・良質な食事・体調管理を、まずは意識して成長を妨げないようにしてあげましょう。