定番ソロだけじゃ物足りない!バレエの珍しいバリエーションを学ぼう!

バレエのバリエーションは、物語の最高潮にふさわしいとても重要な踊りです。

舞台上で1人きりで踊る“ソロの見せ場”ですので、バレエ初心者・上級者の人も、憧れて止まないシーンですよね。

そんなバリエーションには、演目によって様々な種類があり、難易度の低いものから、上級者でないと踊れない難しいテクニックを要するものまで、色んなバリエーションがあります。

そのため、より多くのバリエーションを習得することで、バレリーナとしての魅力アップに繋がると言われています。

そこで今回は、バレエのバリエーションについてご紹介します。

初心者の人も、ある程度バレエが踊れる人も、これまで踊ったことのないバリエーションを学んで、バレエのスキルアップを目指してみてはいかがでしょうか?

バリエーションで有名なもの

「白鳥の湖」「ドン・キホーテ」「くるみ割り人形」など、バレエ初心者の人でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

これらはバレエの定番演目として、数々のコンクールやコンサートでも選ばれる有名なバリエーションです。

小さいお子様でも踊れるような難易度の低いバリエーションもあるため、バレエ経験者の人であればレッスンしたことがあると思います。

バリエーションはバレリーナの憧れですが、レッスンするならまずは難易度が低く、定番のバリエーションを選ぶと良いでしょう。

定番のバリエーションは、バレリーナの中でも踊れる人が多いため、踊りのクオリティや表現力に差が付きやすいと言えます。

自分らしいバリエーションを表現するためには、まずは定番からじっくりレッスンすることをおすすめします。

 

珍しいバリエーションをご紹介!

バリエーションには、コンサートやコンサートではあまり見ないマイナーなバリエーションも存在します。

中には、ターンやステップ、ジャンプなどの難易度も高く、曲に合わせての高い表現力も必要となるものもあります。

定番のバリエーションを習得した後は、ぜひ珍しいバリエーションにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

いくつか珍しいバリエーションをピックアップしてみました。

リーズ(ラ・フィーユ・マル・ガルデより)

リーズは、ジゼルと並んで最古のクラシックバレエと言われています。

物語は、いわばラブコメディ。恋愛ストーリーでありながらも、悲劇ではなく愉快で陽気な物語に仕上がっていることから、楽しく躍動的なステップが躍られているのが特徴です。

難易度の高い回転技や、大きなジャンプが連続で入っていないため、初心者でも比較的チャレンジしやすいバリエーションといえます。

やはり主役のバリエーションのため、連続での足さばきや逆回転のターンなど、難しいポイントは避けられません。

登場人物の個性を活かし、軽快にバレエで表現することが、リーズの難しさと言えるでしょう。

ライモンダ

ライモンダは、全3幕から構成されるバレエオリジナル作品です。

驚くべき点は、一般的に主役のバリエーションは1幕で1曲ほどですが、ライモンダではなんと5種類ものバリエーションがあること。

どれも振り付けの難易度が高く、トゥでしっかり立てないと踊ることができません。

中でも1幕1場では、パ・ドゥ・シャやアチチュードを取り入れた踊りが中心で、移動や回転の多い振り付けとなっています。

しかし、派手さはあまりなく、バレエの基本技術を丁寧になぞる踊りが厳守されています。

シンプルな振り付けで、安定して滑らかな動きをするライモンダは、技術においても表現力においても、卓越したスキルが必要とされるバリエーションと言えますね。

 

エスメラルダ

エスメラルダとは、ヴィクトル・ユーゴーの小説「ノートルダム・ド・パリ」を原作に作られたものです。

舞台は15世紀、パリのノートルダム寺院周辺を舞台に繰り広げられる、ジプシー娘のエスメラルダと、彼女を取り巻く3人の男の4角関係を描いたものです。

このエスメラルダのバリエーションで特徴的なのは、タンバリンを持って踊る力強くキャッチーな振り付けです。

脚のつま先でタンバリンを打ち鳴らし、様々な回転を披露する踊りは、一度見ると忘れられないインパクトがありますよ。

コンサートでの上演もあまりありませんが、これまでのバリエーションとは一線を画すカッコいい踊りをぜひ研究してみてください。

 

バリエーションは技術だけでなく表現力も大切

バリエーションのほとんどは、1分~2分程度が基本です。

その中で、難しいステップや回転技が盛り込まれているため、バレリーナとして最大の見せ場でもあります。

そのため、まずは細かな部分練習を繰り返すなどして、技術力を高めることが必要です。

しかしバリエーションで大事なことは、技術だけではありません。

物語の主人公になったような気持ちで、体全体で心を表現することが大切です。

踊っているときの表情や、目線、体の向きなどでも美しさがグンとアップしますので、普段のレッスンから表情や表現を意識して取り組んでみてはいかがでしょうか?

 

バレエのバリエーションは、急に上達するものではありません。

小さな練習を積み重ねてやっと完成できるものです。

焦らず、楽しみながらレッスンするように心がけてみてくださいね。

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