バレエをしている方の持つ悩みとしては「股関節が硬い」「腰がつぶれてしまう」「肩が上がってしまう」などあります。一見すると全部原因は異なると思われがちですが、実は「背中が硬い」という原因から来ているかもしれません。
「背中」は重要なポイント!
なぜ「背中」がそこまで重要となるのでしょうか。胸椎の伸展性、背部の筋肉の収縮力の低下などの背中周りの問題によって他の部位にまで影響を及ぼしてしまうのです。例えば股関節が硬くて悩んでいる方の場合は股関節を柔らかくしようと股関節のストレッチを熱心に行うでしょう。しかし、背中が動かないせいで股関節の稼働に制限が生じてしまいます。そうなると、背中の柔軟性を高めなければ解決しません。それほどバレエにとって「背中」は重要なポイントとなります。
背中が柔らかくなるストレッチ
バレエで悩みが発生した場合は背中のストレッチを始めてみましょう。
【背中のストレッチの方法①】
①まずうつぶせで横になります。
②そこから胸と前太ももがくっつくことをイメージしてお尻を持ちあげましょう。
③腕を伸ばします。肩は床から離れないようにしましょう。
④次に仰向けになります。
⑤膝を頭の横のところの床につくように持ってきます。床につかない場合は人の手を借りて押してもらっても良いです。
⑥そのまま10秒ほどキープします。これで1セットが完了です。
【背中のストレッチの方法②】
①まず仰向けで横になります。
②左足だけ膝を立てます。
③左足を立てたままの状態で、右足をクロスさせます。
④ゆっくりと息を吐きながら左足を床に着くように倒していきましょう。
(その時、顔は左に向けておきましょう。)
⑤腰がねじれたような状態になるのでそのまま5秒間キープします。
⑥それが終わったら反対側の足も同じようにやってみましょう。これで1セットが完了です。
実はこのストレッチはどちらも背中だけでなく腰にも効果があります!
このストレッチを毎日3セット目安にすることがオススメです。ストレッチはとにかく毎日続けなければ効果がなかなか発揮しません。毎日コツコツと続けることを目標にしましょう。
ストレッチの効果をより高めるタイミングはいつ?
ストレッチの効果をより高めてくれるタイミングとはいつなのでしょうか?
答えは、お風呂上がりです。ストレッチは十分体が温まった血行が良い状態の時にするのが一番効果的です。逆に冷えてからのストレッチは逆効果になるので注意してください。
また、寝る前も体温が高くなっているので体がリラックスしやすくおススメです。なお、ストレッチを始める前にマッサージで筋肉をほぐしておくとより効果が高まります。
柔軟性を高める食事がある!
柔軟性を高めるにはストレッチが必須になりますが、実はストレッチの効果を促進してくれる食べ物もあります。
体の酸化を抑える食べ物
体は酸化するとか柔軟性に乏しくなってしまいます。そのため、体をアルカリ性よりにすることで柔軟性が高まります。
アルカリ性にしてくれる食べ物は、梅干し、玄米、ほうれん草などで、和食に多く含まれています。
酸化を防止してくれる食べ物は、ニンニク、生姜、ネギ、大葉などです。
体を酸化させないということは老化防止の対策にもなるので、美容面から見ても良い食べ物だと言えます。
関節を柔らかくする食べ物
関節を柔らかくしてくれる物質の一つがコンドロイチンというものです。コンドロイチンは細胞中の保水効果が有る成分ですが20代を過ぎると減少してしまいます。1日に必要となる量は少量のため、食べやすい物を選んで摂取することがおススメです。コンドロイチンは鰻、フカヒレ、長芋、納豆、オクラなどに含まれます。
筋肉を作る食べ物
筋肉を作る成分と言えばたんぱく質です。たんぱく質を取るための定番の食べ物と言えばササミです。その他、納豆などの大豆食品、卵、牛乳などにも含まれています。
筋肉疲労を和らげる食べ物
疲労物質の乳酸を抑える食べ物を取ることが効果的となります。お酢やクエン酸を含む食べ物がそれに該当します。お酢は体を柔らかくする食べ物として有名です。クエン酸はいわゆるすっぱい食べ物に含まれます。レモンなどの柑橘系、イチゴ、パイナップルなどがあります。
まとめ
バレエをする方にとって「背中を柔らかくする」ということが重要となってきます。背中が硬いとその他の部位にまで影響を及ぼしてしまう可能性があるからです。
背中を柔らかくするには、ストレッチをするということが一番大切です。ストレッチは毎日継続しなければ効果はなかなか発揮しないので自分のペースで続けていくということが大事です。またストレッチのタイミングは体が温まっている時に行うのがポイントです。
またストレッチに加えて体を柔らかくしてくれる食べ物も摂取するとより効果的です。特に梅干しと納豆がオススメです。梅干しは乳酸を抑え、体をアルカリ性よりにしてくれる効果があり、納豆は筋肉を作り、関節も柔らかくしてくれます。和食を食べる日本人が長生きなのはこのような食生活も影響しているとも言われています。