バレエの基本のヘアスタイルと言えば「シニヨン」です。しかし、バレエを習い始めたお嬢様を持つママさんは、どうやってシニヨンを作ればよいか戸惑ってしまう人も多いと思います。
バレリーナの髪型は、バレエをより美しく魅せるために欠かせないパーツですので、綺麗なシニヨン作りはママさんの頑張りどころでもあります。
最初は慣れないかもしれませんが、慣れていくときっとコツを掴んで上達しますよ。
ここでは、シニヨン作りの基礎から、ショートヘア・毛量が少ないお子様の上手なシニヨン作りの方法についてまとめてみました。
シニヨン作りの必要なもの
シニヨン作りに必要な道具や整髪料は、以下の通りとなります。
【道具】
・クシ(細かめのもの)
・ブラシ(粗めのもの)
・ヘアゴム
・シニヨンネット
・ヘアピン
・Uピン
【整髪料】
・ヘアウォーター(水でも可)
・ハードジェル(ウェットタイプのもの)
・ハードスプレー
・ワックス
基本のシニヨン作り方
さっそくシニヨンの基本編を見ていきましょう。髪の毛が肩より下にあるお子様であれば、以下の手順で簡単にシニヨンを作ることができます。
①ブラッシング
ブラシを使い、頭頂から後頭部にかけて頭皮をマッサージするようにブラッシングします。
これをすることで、癖毛や毛も縺れをほどき、髪の毛の流れを真っすぐにする役割があります。
②髪を濡らし、ポニーテールを作る
ヘアウォーターや水を髪全体に吹きかけ、しっかり湿らせましょう。
クシを使い、ポニーテールを作るように手で髪の毛をまとめます。
※この時、まだヘアゴムで髪を縛る必要はありません。
③ヘアジェルをつける
ポニーテールを作る位置で髪の毛をまとめたら、ヘアジェルを付けましょう。
ヘアジェルはクシにつけて髪を解いてもOKです。
ピンポン玉ほどたっぷり着け、地肌と髪が密着するようにぴったりと馴染ませます。
この時、毛先にはジェルを付けないようにしましょう。
④ヘアゴムで縛る
ヘアジェルで頭皮と髪の毛をぴったり密着させたら、ポニーテールにしましょう。
型崩れしないように、太めのゴムでしっかり縛るのがポイントです。
束ねる位置は、”顎先から耳先を結ぶ延長線上”が一般的となっています。
⑤お団子を作る
束ねた毛束を、ゴムの結び目を中心にぐるっと巻きつけます。
いわゆる“お団子ヘア”を作るのと同じ手順です。
⑥シニヨンネットを被せる
お団子のように毛束を巻きつけたら、上からシニヨンネットを被せます。
はみ出ている髪の毛は全てシニヨンネットの中に入れ、綺麗な楕円形になるように形を整えましょう。
⑦ピンとUピンで固定する
バレエのジャンプや回転などで髪の毛が崩れてしまわないように、ピンやUピンを使ってしっかり固定します。
上下左右にUピンを挿し、動かないようになるまで固定するのがポイントです。
⑧ハードスプレーで仕上げ
ピンで固定をし終わったら、髪の毛全体にハードスプレーを振りかけましょう。
特におくれ毛が出てきやすい顔周りや、耳の後ろなどはワックスを馴染ませておくとより効果的です。
ショートヘアや毛量が少ない子は「付け毛が」を活用する
小さいお子様は、髪の毛がショートヘアや髪が細いため毛量が少ないという子も多いのではないでしょうか?しかし、そんなお子様でも大丈夫。
「付け毛」を上手く取り入れることで、ショートヘアでも毛が少なくても綺麗なシニヨンを作ることができます。
■ショートヘアの場合
ショートヘアであっても、顎につく程度の髪の毛の長さがあれば、ポニーテールまでは作ることができます。そのため、ポニーテールを作るまでの工程は基礎と全く変わりありません。
困るのはお団子の毛量です。
ショートヘアの子がポニーテールを作ると、ちょんまげのようにピンっと髪の毛が立ち、お団子にまとめられないのが悩みどころ。
そこで使うのは「リング型付け毛」です。
輪っかのゴムに付け毛が巻き付けてあるので、ポニーテールの先を巻き込みながら被せるだけで、お団子のボリューム感がアップします。
その後はシニヨンネットを被せたらOKです。
通常のシニヨンと同じようにセットを完成させましょう。
■毛量が少ない場合
毛の長さはあるものの、毛量が少ないというお子様の場合は、ロングタイプのポイントウィッグを使うのがおすすめ。
基礎にあったようにまずポニーテールを作り、お団子を作ります。
毛量が少ないことでボリュームが出ないため、お団子周りに「ロングウィッグ」をぐるぐると巻き付けてください。
そうするとお団子に十分なボリューム感が出て、シニヨンネットを被せた時にとても綺麗になります。
最後は、型崩れしないようにハードスプレーやワックスなどで固めておきましょう。
シニヨンが終わったら、頭皮のケアを忘れずに
発表会やコンクールが終わったあとは、しっかりお子様の頭皮や髪の毛をケアしてあげることも大切です。
子供は大人に比べて頭皮や髪の毛が敏感なため、強めの整髪料を使用することでダメージを受けやすくなります。
しかし、ジェルやスプレーを洗い流すためといって、洗浄力の高いシャンプーでゴシゴシ洗うのは危険。
頭皮を優しくケアするためには、刺激が少なめでマイルドなシャンプーを使用しましょう。ぬるま湯で優しく洗い、2回に分けてしっかりケアしてあげることをおすすめします。
シニヨン作りは、道具と整髪料があれば、意外にも簡単にできるものだとお分かり頂けましたか?
綺麗なシニヨンを作ってあげると、きっとバレエへのモチベーションも上がるはずですので、初めてで不安というママさんも、ぜひ頑張ってみてください。
最後には、頑張った頭皮や髪の毛を労わってあげることを忘れないようにしましょうね。