【バレエ作品の魅力】

◆踊りとマイム、音楽で奏でるストーリー

バレエの作品は、一切言葉がなく踊りのみで表現し、ミュージカルやお芝居と同じくストーリー仕立てとなっています。例えば手話のように、頭の上でくるくると回すと「踊りましょう」、左手を前に出して右手で左手の薬指をさすと「結婚」など、決められたマイムが数々あります。表情はもちろん、腕の運び、指先、上半身を丁寧にわかりやすく動かすことでお芝居をします。もちろん決まったマイムを知らなくてもストーリーは単純明快でわかりやすく、さらに音楽の力と相まって、誰もが楽しむことができます。言葉がなくてもストーリーの理解に苦しむことは全くありませんがマイムを知るとより一層楽しめるかもしれませんね。

◆美しくロマンティックな表現

言葉がないからこそ、バレエの踊り・表現はとても美しいのです。「白鳥の湖」で白鳥オデットと王子が出会い愛を表現するパ・ドドゥ(男性と女性が組んで踊ること)や「ラ・バヤデール」でニキヤとソロルが身分は違えども愛を確かめ合うパ・ドドゥなど、どれもドラマティックなクラシック音楽との相乗効果で美しい表現と化し、ロマンティックな踊りに見惚れてしまいます。

◆全幕バレエの作品

1888年に有名なフランスの振付家マリウス・プティパと作曲家チャイコフスキーが手掛けたことによって三大バレエ作品「くるみ割り人形」「白鳥の湖」「眠れる森の美女」が誕生しました。どれも現代に残る人気のバレエ大作です。

初めてみるお子様には夢の世界が繰り広げられる「くるみ割り人形」や「眠れる森の美女」、ドラマティックなストーリーや演技的要素が強い大人向けには「ラ・バヤデール」や「白鳥の湖」「ジゼル」がおすすめです。とにかく明るく元気になりたい人には「ドン・キホーテ」がぴったりでしょう。

このようにバレエの作品にはたくさんの種類があり、見てみたい目的に合った作品を選ぶことができます。それぞれ作品の良さ・魅力がたくさん詰まっています。

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